文化菓子

甘味煎餅

鳥取のまちには100年近くの歴史のある老舗の煎餅屋さんがいくつかあります。

煎餅といえば、うるち米をついたりつぶしたりして薄くのばし、醤油や塩で味付けし、焼いたり揚げたりしたしょっぱい系のモノが思いつきますね。

鳥取の老舗の手焼き煎餅は玉子や砂糖で味付けした煎餅が主流となっています。

玉子や砂糖がふんだんに使用され、ピーナッツが練りこまれてあったり、噛み応えは煎餅なのですが味はクッキーに近いスイーツ感覚です。

なぜ甘味煎餅が主流になっているのか少し紐解いてみました。

日本には全国一部の地域で古くから”嫁菓子”という習慣が大切にされてきました。

実家または嫁ぎ先にて「お世話になります」「これからもよろしくお願いします」の感謝を込めてお菓子が手渡しでふるまわれます。

鳥取にもその習慣があり主にこの煎餅がふるまわれてきました。

そうか・・・嫁菓子がしょっぱいものならば何となく世知辛く悲しい涙を連想してしまいますね。

嫁菓子としてふるまう為に甘い煎餅が主流になったという因果関係は定かではありませんが、深い感謝の思いを込めて甘味煎餅を手渡しでふるまうのはとても素敵なことで、今後も継承されてほしい文化の一つだと考えました。

因みに私が子供の頃・・・嫁さん煎餅を頂いた時に寿の焼印が押してあるプレーンなモノよりピーナッツ入りのモノが争奪戦となったことは苦笑いな幼き思い出です。。。

草木染布:西尾正道http://www.gallery-sora-kuu.moo.jp/?eid=1036727

器:国造焼(白釉飛カンナ)https://www.pref.tottori.lg.jp/30752.htm

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