まち*ごと

許される場所

鳥取市内の山手のまち湯所にある天徳寺で「寺市」というイベントが行われました。

本堂にて出店、音楽イベント、トークショー、写経体験などバラエティ豊かなプログラムが繰り広げられ、世代性別問わずたくさんの方々が笑顔でイベントを楽しんでいらっしゃいました。

私はふと、米沢に伝わる昔話を思い出しています。

「だらぐ地蔵」

昔、米沢の黒沢にお地蔵さんがいて、お地蔵さんの前の広場は子供たちの遊び場になっていました。子供たちはいつもお地蔵さんの周りでかくれんぼしたり、歌をうたったりして日が暮れるまで遊んでいました。

ところで、この村にはたいそう信心深い六兵衛という木こりが住んでいました。六兵衛は、いつも子供たちがお地蔵さんを泥まみれにしてしまう事を腹立たしく思っていました。そんな時、子供たちがお地蔵さんに縄をつけて引っ張り回している様子を見て、とうとう激怒しました。

子供たちを追っ払い、その日のうちにお地蔵さんのお堂に頑丈な格子(こうし)を付けて、持ち出せないようにしました。ところが次の日、六兵衛は体中の力がすっかり抜けて首が曲がってしまい、布団から起き上がれなくなってしまいました。医者に診てもらってもさっぱりわからず、その日は一日中布団の中から出る事ができませんでした。

その夜、六兵衛の夢にあのお地蔵さんが現れ「子供たちと楽しく遊んでいたのに。格子をとりはらえ」と言いました。さっそく人をやってお地蔵さんの格子を取り外すと、六兵衛の病気はケロリと良くなりました。

それからはこのお地蔵さんを、遊ぶ事の大好きな「だらぐ地蔵」と呼ぶようになりました。

なぜ?この昔話が浮かんできたのかを問われると上手く説明できませんが‥本堂を見つめる仏様を含め全ての方々がとてもリラックスしている穏やかな空気を感じたからかもしれません。

人がたくさん集まる場所ってどこだろう・・・

駅、ショッピングセンター、公園 etc・・・

その場所に行く目的がある人が集うことはもちろんですが、何の目的も無く”ただそこにいる”という人もたくさんいることでしょう。

それはそこが目的も無く”いても許される場所”だからではないかと考えています。

だとすれば、お寺とはどのような場所なのでしょう。

地域のコミュニティの歴史を振り返ると学校も保育所も現在のデイサービスもお寺が担ってきました。

仏様と住職の存在は人々の心の拠り所であり、そこにいても怒られることもなく何らかのボーダーを引かれ排除されるこの無い安心して過ごせる場所がお寺だったのかもしれません。

現在、私はよほどの用事がない限りお寺に行くことはありません。

ただ不思議にお寺に行くと自分がとても尊いことをしている気持ちになれて心が軽くなるのです。

”そこにいても許される場所”というより”そこにいるから許される場所”がお寺なのだと納得しました。

日本人であれば少なからずアイデンティティーで尊いモノを敬う心は真髄にあり、仏様って意外に秩序を持った下ぜわなコトには寛容ではないのかな?という楽観的なワクワク感さえ湧きあがります。

まちはボーダーレスな人々の繋がりで元気になる!そういうことを考えると

お寺がまちに開かれる!

また一つ、まちのポテンシャルを確信しました。

仏様が味方になって下さるのなら間違いない!

鳥取のまちはどんどん面白くなります♪

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