私のアトリエからの…

クマのhanaさん

クリエイターとしてのお話を聞いてくださいませ。

今、この世に無いモノを生み出すというのは、時には苦痛を伴うもので・・・絞っても逆立ちしても、な~~~んにも出てこない空(くう)の期間というのが長短訪れることもあるものです。

そんな時に私は、料理をしたり編み物をしたり木工をしたりと、本来の創作に関係のない手仕事で気分転換することが多いのですが、空の期間があまりにも長く続いたことからセルフアートセラピーを試みたことがあります。

ゼンダングルというアメリカ発祥のアートセラピーなのですが、ただひたすら単純な模様を描き込んで行き、違うパターンの模様を組み合わせて一つの絵にしていく技法のアートです。

ゼンダングルのゼンは「禅」を意味するということで、無心で模様を描いていると心が落ち着いてきます。そして自分でも予想できない作品の出来上がり具合が面白くてハマってしまいました。

ペン先0.05~0.3㎜のミリペンを持ち、ひたすら描いていると徐々に自分の世界観が作れるようになり、生命力を感じるのに人としての精気や現実感のない女性とパタンアートを組み合わせて描く”作品”としての絵が仕上がっていくようになりました。

ですが・・・私のアウトプット欲と言うのは結構深く、そして私の創作活動の根底にあるものは商業アートであることを振り返り、「解る人には解る」「好きな人は好き」ということに留まってはいけない!と思い立ちました。

そこで、キャラクター化した場合に性別世代問わず万人に違和感なく受け入れられる生き物ってなんだろう・・・と考えた時に浮上したのが熊(クマ)です。

キャラクターの具体化のために設定を色々考えました。小熊・女の子・キモイかわいい・・・・etc 

そして誕生したのが「クマのhanaさん」です。

デジタル浮世絵師となった今、江戸の巨匠方々の作品をオマージュさせていただく際にも必ずどこかにhanaさんが登場しています。

絵を観て下さった方には「変なクマ」とのこれ以上ない称賛を頂き、元絵が有名な浮世絵を描いた時も絵の中のhanaさんの存在がオリジナリティを引立たせてくれます。

hanaさんは私にとって、長かった生みの苦しみから産み落とした、紛れもない子分であることは間違いないですね。

今はミリペンをappleペンシルへと持ち替え、彫師であるiPadproの画面にひたすら描き込むデジタル技法へと変化していますが、hanaさんの毛並み一本一本を丹念に描き込むことはミリペン時代と何らかわりません。

セラピーで始めたコトが絵師としての礎になっていることを顧みると、アートの持つ可能性がどれだけ無限大かと新しいコトを考える活力となっています。

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