文化菓子

打吹公園だんご

抹茶、小豆、白いんげん

小さいお餅が、3味のこし餡で包まれた手のひらサイズのお団子です。

程良い甘さで子供の頃からの大好物!

以前、友人宅へ遊びに行った時、ちょうどポルトガルの知人(男性)も来ていて、私の手土産の打吹公園だんごに興味深々となり、食べたとたんに大絶賛。

「なんだ??なんだ??この経験のない甘さは??なんだ??」

と目を真ん丸にしていたのを思い出します。

こし餡の滑らかさと、主張しないのに深みのある甘さを備えたお菓子を食べたことが無かったとのことで、餡子と言うのは本当に歴史に根付いた日本独特のモノだったのだと再認識しました。

石谷精華堂

鳥取県倉吉市にある、創業明治十三年の歴史ある老舗和菓子屋さんです。

初代・石谷すまさんが素朴な甘茶団子を作ったことから始まったとのことです。

南北朝時代に隠岐の島へ流人となった後醍醐天皇が島から脱出し、船上山へお迎えした際に「甘茶だんご」が振舞われたというエピソードにインスピレーションを得て、本格的なだんご作りが始まりました。

当初は、餡子をまぶしただけの、素朴なあんころ餅だったようですが、皇太子時代の大正天皇が、行啓にともなう打吹公園造成を機に、創意工夫を凝らした努力の結晶が、現在のような三色だんごの誕生となりました。

島流しとなった貴人の心を癒すため、皇族行啓にともない、様々な地域で小豆(餡子)を使用したご当地ならではのお菓子が献上されてきました。

餡子の歴史を調べてみると、元々小豆料理は魔除けとして食べられていたようです。

中国では古くから小豆の赤色を陽と捉え災いとなる陰を封じると信じられています。

小豆を甘くして食することは、日本に伝わってからとのことです。

それでも日本でも無病息災や魔除けを祈願する年中行事に赤飯やおはぎなど、小豆を使った料理を食べる文化は、特別な食材であるとの真意に通じるのだと納得しました。

相手の無病息災と厄除けを願い餡子のお菓子を振舞う。

受け取る側もその意を汲み、頭を下げてありがたく頂く。

この小さなお団子の魅力は、積み重ねた歴史と根付いた文化から醸し出される美しさなのかもしれません。

 

器:稲村真耶 福小皿

購入shop:gallery shop SORA

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