hanaと浮世絵

葛飾北斎 富嶽三十六景山下白雨

「富嶽雨富士」

凱風快晴が赤富士と呼ばれる対照的に雷雨の富士山を描いた山下白雨は黒富士と呼ばれています。

真っ黒な麓と快晴の頂上

世界を真っ二つに分断したコントラストが錦絵を立体的に見せていますね。

快晴の赤富士は見渡す限りの鱗雲で富士山が覆われていて空の広大さが感じ取れます。

一方、雨の黒富士は雲が裾野に集まっていて麓は真っ暗・・・巨大な稲光・・・これは麓の村は雷雨でとんでもないことになってるはずです。

そんな中でも富士山の頂上は、雪をまとっているものの快晴。

まさしく黒富士は、富士山の雄大さを強調して描かれているように感じ取れます。

ただ・・・令和の世に生きている私は重大な事を忘れていました。。。

富士山のこの構図で絵を描こうと思ったら、飛行機に乗るか、ドローンを飛ばして航空写真を撮るかしないと困難です。

北斎が生きた江戸時代に、そんなモノがあろうはずもありません。

そうなんです。。。

北斎は富士山の様々な景色を見た記憶とイメージだけでこの絵を描き上げているのです。

北斎の奇行伝説は色々と言い伝えられていますが、「まあ~北斎のやることだからね~」で片づけられてたようです。

一度も見たことが無い景色を、記憶とイメージだけで、ここまでの絵を描き上げる奇才に太刀打ちできる人が、そうそういるはずもありません。

赤富士登山に挑んだhanaさんが、無事制覇して下山したという二部構成でオマージュしています。

hanaさんの頬がいつもより赤いのは 神奈川沖浪裏 凱風快晴 山下白雨

富嶽三十六景御三家と言われている3作品を、全て描き上げた絵師としての私の達成感も象徴しています。

北斎の絵のオマージュは完成した時の「ああ~描き終えた・・・」感がハンパありません。

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  1. 2020年 11月 10日
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  2. 2020年 11月 20日
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