hanaと浮世絵

歌川国芳 艶曲揃

「チェック」

背中に猫を乗せて読書している芸者さん

元絵は団扇に仕立てる為に描かれた錦絵です。

歌川国芳は、役者絵、武者絵、美人画、名所絵(風景画)から戯画、春画まで「なんでもこい!」な、オールマイティ絵師です。

無類の猫好きで常に数匹の猫を飼い、懐に猫を入れて外出していたほど。

飼い猫が亡くなったら丁寧に葬り、猫の仏壇や戒名、位牌も存在したらしく、国芳にとって猫は、ペットの域を超えた存在だったのでしょう。猫を擬人化した作品も多数残しています。

国芳を呑気な”猫好き面白絵師さん”のイメージで見てしまうのですが、実は国芳は相当肝が据わった反骨の人だったのです。

質素倹約、風紀粛清の号令の元に人情本、艶本が幕府の取締りによって絶版処分となったり、浮世絵も役者絵や美人画が禁止になるなど大打撃を受けたことがありました。

国芳は絵の題材を動物や妖怪などにすり替えて、幕府の悪政を皮肉る作品を描き、奉行所からの尋問、罰金、始末書など度々の処分を受けながらも作品を発表し続けて、江戸の人々に喝采を浴びました。

いつの時代も、アートが政治の抑圧を受けることで、アーティストの臆することの無い姿勢と作品が、世論を動かす出来事ってあるんだな~と考えてしまいます。

オマージュは「チェック」という題名にしたのですが、JK二人が雑誌で最新情報をチェックしているというイメージで仕上げました。

元絵にもいる、背中の猫だけは絶対に外せません!

雄大な風景画、目のやり場に困る春画や美人画・・・刺激的な浮世絵は数多くありますが、のんびりした日常のひとコマを切り取った浮世絵も魅力的です。

絵を観る人の心をほぐすことでも猫の存在は重要ですね。

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