まち*ごと

空家懐家リバイバル Claraさんのアトリエ

右肩上がりの軒数

鳥取のまちに限ったことではありませんが、空家となっている家屋の軒数は急速な勢いで増え続けています。

ネット上での空家件数の数値を見ていると、鳥取市中心市街地だけでも100軒以上と、なんとなく・・・ため息の一つも出てしまいますね。

空家件数はエリアの高齢化率とリンクしているところがあり、地権者が解らない、または複数の地権者が名乗りでて収拾がつかない等の、複雑な問題がくすぶっているのだろうと高齢者支援を業としている私は二つ目のため息を漏らしているところです。

そんな中でもPOPでカラフルな独自の世界観で輝きを放つ、築70年に差し掛かろうかという古い一軒家がまちに存在がしています。

古い和室がアジになる

鳥取市在住のイラストレーターClaraさんのアトリエです。

定期的にアーティストによる蚤の市が開催されていて、期間中はたくさんの訪問者で賑わっています。

Claraさんの作品の人々がポーンと飛び出して、お部屋に散らばって住み着いた感覚がとても面白いです。

築50年以上の古い日本家屋とPOPな色彩の世界観は対極にあるものだというイメージが良い感じで払拭されています。

「好きなモノを置いて並べたら何となくはまった」とClaraさんがおっしゃっていたことを思い出し

もしかしたら古い和室のアジとClaraさんの作品のサイケな表現は芯の部分で共通しているのかな~と考えました。

知人や友人も住んでいた!

Ciaraさんはここにアトリエを構えて5年になります。

一帯を焼き尽くした大火災の時も、焼き残ったという頼もしい歴史を持つ家屋です。

入居の前1年ほどは空家だったそうですが、賃貸物件として長く活用されている家のようで

大きな通りから少し入った場所にあるのですが「知人友人が住んでいたから知っている」と意外にも認知度のある家で、

初回訪問にも迷うことなく何となくたどり着ける不思議な家でもあります。

新しい古い関係なく”停まっている家”と”動いている家”があるのだと改めて思いかえりました。

受容と適切な距離と同じ目線

お隣に住む大家さんとClaraさんは良い関係を築かれています。

オープンアトリエや蚤の市の時には大家さんが顔をだして下さるそうです。

「私が出たら建物を壊して更地にするらしいよ」とClaraさんはおっしゃいます。

しかし、先日アトリエの庭に大家さんが桜の木を植樹して下さったとのお話を伺うと、

この古い家で入居者と同じ目線で未来を重ねる姿勢が見える気がしてホッとしました。

古い家の維持は構造や設備面で頻繁に発生するさまざまな問題との差向かいだと思います。

古い家は取り壊して、回転率の良い学生向けマンションにしたり駐車場にした方が色々潤うのかもしれません。

それでも、創意工夫の時間を惜しまず、同じ目線で先々を一緒に見つめられる人との縁を家が紡いでいると考えると

まちのお荷物と言われる空家の”罪”が”財”へと変換できるポイントなのでは・・・・

Claraさんのアトリエでいつもそんなことを考えています。

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