鳥取県南東部に位置し、古くは鳥取藩の宿場町として栄え、面積の93％が山林が占めています。
林業が主な産業で、最良質な「智頭杉」は全国的に有名ですね。
冬は雪で蓋われる山間の小さなまちですが、昔から宿場町、疎開の町として外部からの人の往来が盛んで独自の文化を築いています。
2019年12月
智頭町の人と暮らしをクローズアップするWEBメディアが誕生しました。
まちに魅せられた
編集長の藤田和俊さんは鳥取県大山町出身の元新聞記者で現在はフリーで活躍されています。
記者当時、担当地域が米子市から智頭町へ異動となり「人生観が変わった！」とおっしゃる真直ぐな姿勢がとても印象的です。
編集部は 同町出身で大阪からUターンした藍染家 島根県出身でゲストハウスを営むシェフ 同町からアメリカ留学を経てUターンした林業家 3名の皆さまです。
いずれも、外の景色と空気を知ってるうえで、より智頭町に魅せられたメンバーで構成されていることは間違いが無いようですね。
ひと＝くらし＝人生
鳥取という日本一人口が少ない県に位置し山間の豪雪地域の田舎
改めて文字にすると一体どこに魅惑的要素があるんだろうか？？と不思議に思ってしまいますよね。
「人々にスポットをあてて、暮らし、生き方を通し、智頭の魅力を発信していきたい」
藤田さんのお話を聞いていて、私は温かくなる心の中で、ある絵画を思い浮かべました。
多視点から描く技法
ポール・セザンヌ 林檎とオレンジ
この絵画を見た最初の印象が「あれ？歪んでる？」と感じた方は少なくないと思います。
この絵は椅子の上に無造作に置いてある布、林檎、オレンジを描いた静止画だと思われがちですが違うのです。
林檎一つ一つをクローズアップし最も美しいアングルを見出し描き上げ、それを一つにまとめ上げたという、当時の若きアーティストたちの度肝を抜いた先進的技法を用いた絵画です。
全体的には歪んで見えるのですが、主役である林檎の一つ一つの美しさが絵画全体を魅力的に映しています。
この絵画に衝撃を受けたジョルジュ・ブラックはパブロ・ピカソと共に物を多視点から描く技法をつきつめた「キュビズム」を始めることになるのです。
多視点は多様性
組織とは個の集結
私がマネージメントを学んでいくうえで幾度となく聞いた言葉です。
この言葉を、まち、地域へと置き換えても、まったくその通りだと思います。
魅力的な人が暮らしているまちが魅力的なのは至極当然のことだとすっきりと納得しています。
一つのモノを見ていても見ているそれぞれの人によって見え方が違うでしょう。
一人の人が一つのもを見ていても見る時間や角度によって見え方は全く違うと思います。
智頭町という小さいエリアの中の人を通して多視点で魅力をクローズアップしていくWEBメディアに
私はセザンヌの林檎を見て衝撃を受けたピカソも同じだったであろう心の高鳴りを感じています。
さあ！新しい何かが始まります！
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