ミステリアスな微笑
レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」
クライアントから「妻の肖像画を描いてほしい」との依頼を受けダ・ヴィンチが着手した絵画で
「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」と言われています。
パリのルーブル美術館で、よほど日本人からのアテンド依頼が多いのか、白い紙に殴り書きで【モナリザ→】というような手書きの案内が貼り付けてあったコトに苦笑いした思い出があります。
何故にここまで世界中の人々を魅了し続けているのかを考えた時に、とある説に深い興味をそそられました。
この絵画を着手した時にダ・ヴィンチは何らかの体調の不具合で、利き手である左手が使え無くなっており、右手で描いていたと言われています。
その上、ダ・ヴィンチは制作途中に倒れてしまい二度と絵筆を握ることが無かったとのこと。
そうです。。この「モナ・リザ」は未完の作品のまま世に出回ってしまったのです。
ダ・ヴィンチのタッチであるけれど・・・逆手で描かれているので微妙に固有のモノでは無いような感覚
未完の作品なので、追加で新しく何かを想像するのに適した余白
この二つの要因が交わって、観る人々それぞれの「モナ・リザ」が創造されていったのでは無いかと推測しています。
ある意味、幸せな絵画だと思います。
世界中の様々な人々が、それぞれの感性で魂を吹き込み絵画を完成させているのですから。
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