まち*ごと

まちの色 青白の時代

「曇り色が似合うまち」

鳥取のまちの写真を撮りレタッチする際に光や色味を足していくのですが、

私が「いいな~!」と思うのは、青色と白色を合わせ少し暗くした加工のパターンが多いことに気がつきました。

山陰は曇り空の日が多いので、くすんだ色味というモノに慣れてしまっているのかもしれません。

確かに、鳥取の空が晴天でピカピカしている日は珍しいとか、取って付けたような空・・・と思ってしまいます。

くすんだ青白色というのは、仄暗いイメージですが私はそうは思いません。

「青の時代」

パブロ・ピカソ 海辺の母子像

スペインからフランス・パリにやってきたばかりの若き日のピカソ

親友を亡くし、困窮にあえいでいた頃に青色に色彩づけられた絵をたくさん描いています。

いわゆる「青の時代」といわれるピカソ心憂い時代の作品です。

ピカソのネガティブな心情の反映群のように言われている絵画なのですが

貧しい人や弱い人への共感と、厳しい暮らしの中でも誇りを失わないで生きていることを表現した力強い絵画です。

「白の時代」

モーリス・ユトリロ モン・スニ通り

シングルマザーの家庭状況なのに母からの愛は希薄で、少年時代からアルコール中毒というハードな人生を歩んだユトリロですが、パリの街並みを描いた印象深い作品をいくつも残しています。

白い建物を描いた作品が多く、明るい色が描けない当時のユトリロの心情が表出した「白の時代」と言われています。

ユトリロは、独自の顔料を自製したりと漆喰壁の白色に強い拘りをもって絵を描き上げています。

自身のネガティブな心情を絵の中の漆喰壁に塗り込め、現実を打破しようとしている実はポジティブな表現だったりするのです。

「望む色と似合う色」

鳥取のまちに望まれている色は何色なのでしょう。

元気な橙色 輝く黄色 愛の赤色

きっと明るい暖色を望まれていることでしょう。

でも私は鳥取のまちには、くすんだ青白が似合うと思うのです。

色の無いまちですが、差してくるお日様の暖色が美しいと思えるのは、寒色がベースカラーにあるからで、時々変化していく色を楽しめるのも薄色だからです。

くすんだ青白色は懐が深い色。

寒色が似合うまちはゆっくりと変化する未来への希望が満ちているまちです。

To a bright tomorrow 2020

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